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大雪に耐えた古家と豆

 大雪の後、10日余りして初めて山梨の家に来た。中央道も甲州街道ももう支障なく走れたが、まだあちこちで除雪作業が続いていた。
 140cmの積雪だった私の集落の幹線道路もすでに除雪されていて、半孤立状態は解消されていた。そして我が家を目にした時、雲間から太陽を見た心地だった。
 築100年の古家だ。悪くすれば倒壊もあり得ると思っていたのに、ちゃんと立っていた。屋根裏の梁にも異常はなかった。「よく耐えた」と心の底でご老体をいたわり、感謝した。
 周辺の被害状況も気になっていたので、歩いてみた。住宅は新旧にかかわらずどこも無事のようだった。しかし大抵の家にある鉄骨トタンぶきの農業資材置き場の多くは倒れるか屋根が陥没するかしていた。ゴジラが踏んで歩いた跡のようだった。
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  長老が雪かきをしていた。背後の資材置き場では屋根の鉄骨がV字型に落ち込み、農業用トラクターの上にのしかかっていた。トラクターの周りには何本も支柱が立てられて鉄骨を支えている。長老の格闘の跡だ。「小屋はダメだけど、トラクターだけは引っ張り出さなきゃ」と言う。
 健在だった我が家も、実はまだ雪の重圧に必死に耐えていた。モモパパさんに応援してもらって屋根に上がり、2日間にわたって大汗をかいた。
 家の次に心配なのは畑だ。しかし小さな屋根とは違う。そこでエンドウだけでも雪の重みから早く解放してやろうと思い立った。苗のまま越冬しているのが何とも健気だからだ。
 家人を誘いエンドウの畝とおぼしき辺りの雪を剝ぎ取る。雪の前、10cm前後に伸びていた茎は、緑色を保ったまま地表にへばりついて耐えていた。
 驚いたことに、雪の重しが取れると空に向かって超スローモーションのように立ち上がり始めた。こんなにも太陽を渇望していたのだ。春よ、早く来い。


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by kousyuu-hannoujin | 2014-02-28 19:47 | 2014年 上半期
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